ミニクロードのレビューに入る前に、まずはセリーヌというブランドの歴史を少しだけご紹介させてください。ブランドの背景を知ると、より一層愛着が沸いてきますよ。

• セリーヌの誕生と「トリオンフ」ロゴの由来

  セリーヌは、1945年にフランス・パリで生まれたブランドです。当初はレザーアクセサリーを中心に、小物やアパレルなど幅広く展開していました。ブランドのシンボルとして知られる「トリオンフ」は、馬具のくつわをモチーフにした金具が特徴です。

  

• 創業者セリーヌ・ヴィピアナの軌跡

  セリーヌは、創業者であるセリーヌ・ヴィピアナが夫と共に開いた子供用靴専門店からスタートしました。その後、レディースの靴、香水、バッグへと事業を拡大し、1967年にはプレタポルテコレクションを始動。上流階級のファッション「B.C.B.G」を提案し、人気を博しました。

• ブランドの再構築と進化

  時代とともに高齢者向けのブランドというイメージが定着し、売上が落ち込んだ時期もありました。しかし、1987年にLVMHグループに買収されて経営改革に着手。マイケル・コースやフィービー・ファイロといった有名デザイナーを迎え入れ、ブランドの勢いを取り戻しました。2018年以降は、メンズラインの充実やジェンダーレスなデザインを取り入れるなど、ブランドイメージを常に進化させています。

 【徹底検証】セリーヌ ミニクロードのサイズ感と収納力は？

いよいよ本題のミニクロードのレビューです。実際にバッグを手に取った第一印象は、「小さっ！」というものでした。しかし、その見た目とは裏腹に、作りは非常にしっかりとしています。厚みのあるレザーや、丸と四角が組み合わさった面白い底鋲も特徴です。

• 現代の必需品、スマートフォンは入る？

  結論から言うと、iPhone 16 Plusは横幅が合わず入りません。通常のiPhoneでも収納は難しいでしょう。AirPodsと比較しても、その小ささが際立っていることが分かります。

  

• 財布やカードケースは収納できる？

  多くのミニバッグ同様、長財布は絶対に入りません。三つ折り財布も厳しいサイズ感です。試しにPORTERのカードケースを入れてみましたが、こちらも入りませんでした。

  

  ・結局、何なら入るの？

  ここまで小さいとなると、収納できるアイテムは限られてきます。鍵、スマートキー、そして内ポケットにあるカード入れにクレジットカードや免許証を入れるのが現実的です。AirPodsはすっぽり収まるので、音楽好きの方には嬉しいポイントかもしれません。

  

セリーヌ ミニクロードの使い勝手と魅力

「荷物があまり入らないなら、使いにくいのでは？」と思う方もいるかもしれません。しかし、ミニクロードにはそれを補って余りある魅力があります。

• ミニバッグは「おしゃれなアクセサリー」

  ミニクロードは、荷物を持ち運ぶためのツールというよりは、ファッションの一部、まるでアクセサリーのように身につけるバッグです。コーディネートのアクセントとして、持つだけでおしゃれ度がぐっと上がります。

• ショルダーストラップの活用術

  ショルダーストラップは取り外し可能なので、ポシェットとしても活用できます。スマホやエコバッグをポケットに入れて身軽に外出するキャッシュレススタイルの方には、ミニクロードが非常に役立ちます。

• ロエベのパズルバッグナノとの比較

  ロエベのパズルバッグナノと比べると、ミニクロードはフラップ式で中身を確認しやすいという利点があります。パズルバッグナノはジッパーで大きく開かないため、ミニクロードの方が荷物の出し入れはスムーズかもしれません。

  

まとめ　ミニクロードはこんな方におすすめ！

• キャッシュレス決済がメインの方: 必要最低限のカードや鍵だけを持ち歩きたい方におすすめです。

• 身軽にお出かけしたい方: ポケットにスマホを入れて、ミニクロードをアクセサリー感覚で楽しめます。

• コーディネートのアクセントが欲しい方: クラシカルなデザインと存在感のある「トリオンフ」ロゴが、シンプルなスタイルをおしゃれに格上げしてくれます。

可愛いけれど収納力に制限があるミニクロード。しかし、その可愛らしさやデザイン性の高さは、多くの人を魅了するでしょう。気になる方は、ぜひ一度かんてい局前橋店で実物をご覧ください！